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派遣の仕事は50代でも可能?採用されるための5つのポイント
公開日:2024.01.27
更新日:2024.08.05
昔と比べて現代は多様な働き方ができる社会となりつつあります。正社員として企業に長く勤める人が主流ではありますが、派遣社員や業務委託など、正社員以外の働き方を選択する人も少なくありません。
早期退職や定年後の仕事も視野に入れ、50代で派遣の仕事にシフトチェンジするケースもあるでしょう。
50代の人がこれから仕事を探すとなれば、「人材派遣会社に登録してもなかなか仕事がもらえないのではないか」「50代でも派遣でできる仕事があるのだろうか」と心配になる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、50代が派遣社員として仕事に就くためにどうすればいいのか、どのような職種だと採用されやすいのか、といったことを解説します。
50代での派遣の仕事は難しいと言われる中でも、しっかりと仕事に就くためのポイントがわかりますので、ぜひ最後までお読みください。
50代で派遣で働くことは難しいのか?
令和5年発表の厚生労働省の「派遣労働者実態調査の概況」によると、50歳~54歳の派遣労働者の割合は9.4%となっており、それほど多くはありません。しかし、平成24年の調査では6.3%だったことからみると、増加傾向であることがわかります。
高齢化社会を迎えて親の介護のため離職せざるを得なくなり、その後は派遣で働くケースも多く聞かれます。
若いころと違った難しい面があるものの、50代でも派遣として働くことは十分可能であり、今後も増えていくと思われます。
50代での派遣仕事が難しいと言われる3つの理由
50代であっても派遣で働くことは可能ではあるものの、若い人と比べて希望の仕事に就くのは難しく、紹介される件数も少ないようです。
多くのスキルがあり、人生経験から礼儀やマナーもしっかりしているにもかかわらず、条件によっては、ほとんど紹介してもらえないケースもあるようです。
ここでは50代での派遣仕事が難しいと言われる理由について解説します。
1.人間関係に気を遣うから
派遣先が若い人の割合が高い職場の場合は、50代ではなかなか馴染みにくく、派遣先の人も気を遣うことから、仕事に影響すると考えられます。
また、50代で新しい職場に入ると、上司が自分よりも年下となることも多くなります。仕事の指導を受けたり、間違いを指摘されたりすることに抵抗を感じるかもしれません。逆に、上司側にとっても自分よりも年上の人に注意することは、仕事とはいえやりにくいと思われてしまいます。
そのため、お互いにやりにくいかもしれないと考えて、50代の採用を避ける可能性があります。
2.経験やスキルに合う求人が見つけにくいから
50代では、豊富な経験や高いスキルを持っている方も多いでしょう。
しかし、実際のところはそれに見合う条件の職場を見つけるのは難しくなります。
50代の派遣の求人件数は少ない上に、スキルに見合った待遇の仕事となるとかなり絞られてしまいます。
3.体力を使う仕事が難しくなるから
20〜30代と比べれば、50代になると体力の低下は避けられません。
そのため、夜勤の仕事や、長時間の立ち仕事や重いものを運ぶなど、身体を使う仕事では続けるのが難しいと判断されることがあります。
実際には元気で仕事に支障がないとしても、年齢だけでそう見られてしまうことは少なくないようです。
50代でも派遣で採用してもらうための5つのポイント
ここまで見てきたように、年齢がネックとなって採用に至らないケースが多いのが現実です。しかし、50代でも派遣で働けないということではありません。
人手不足に悩む企業はまだまだたくさんありますので、採用してもらうために工夫をすれば、まだまだチャンスはあります。
ここでは、50代で採用してもらうためのポイントを5つ紹介します。
1.すぐに働けるタイミングで応募をする
派遣会社では、就労の可能性が高い人ほど優先的に企業に紹介してくれます。派遣会社に登録する際には、現在の仕事を辞める時期が決まっているなど、すぐに働ける状態になってから登録したほうがいいでしょう。
登録する際にも、すぐに新しい職場に入れることをしっかりアピールし、意欲があるところを見せると紹介の可能性が高まります。
2.派遣会社には複数登録をする
日本国内には4万社近くの人材派遣会社があると言われています。派遣会社によって得意分野が異なり、事務職や工場作業、福祉など業種に絞った派遣を行っている企業もあります。
その他、シニアの案件に強みがある派遣会社もありますので、こうした企業の特性と自分の求める条件をすり合わせて、複数登録しておくとチャンスが広がります。
また、派遣会社と自分の相性もあるので、いくつも登録し話を聞いて自分に合う派遣会社を複数見つけておくことも重要になります。
3.条件についてよく考慮する
自分のスキルを活かしたい、この職種でないとやりたくない、経験に見合った給料を得たい、など条件にこだわりすぎると、案件自体が少ないので紹介も見込めません。条件についてはある程度柔軟に考えて探すのが賢明なやり方と言えます。
ただし、何でもいいからと妥協して受け入れてしまうと、採用されたとしても職場とのミスマッチがストレスとなるでしょう。条件については柔軟に考えつつも、譲れないラインも事前に決めておき担当者に伝えておくことをおすすめします。
4.短期や急募の求人から探す
派遣登録したばかりの時期は、なかなか希望に合う紹介をもらうのが難しいかもしれません。まずは3カ月未満の短期の仕事や急募の仕事の仕事など、採用されやすい仕事を引き受けていくのもいいでしょう。
派遣会社も最初のうちはきちんとやってもらえるかわからず、条件のいい仕事は紹介しにくいものですが、短期や急募の仕事で実績を積み派遣会社の信頼を積み重ねていくことで、自分の希望に合う仕事の紹介につなげていける可能性が高まります。
5.自分のスキルはしっかりとアピールする
派遣会社から仕事の紹介をしてもらうためには、自分のスキルや経験をアピールしておく必要があります。
せっかくのスキルや経歴が伝わっていなかったために、チャンスが回ってこないとすれば、非常にもったいないことです。
自分で大したことないと思っていても、他からみれば素晴らしい価値があるケースもあります。
一方で、これから就く仕事に対しても、熱意を持って取り組み、柔軟に対応することも忘れずにアピールしておきましょう。新しい会社でも問題なく仕事ができることを理解してもらえれば仕事の紹介が得やすくなります。
50代にもおすすめな派遣の仕事5選
職種によって年齢が高くても派遣の仕事として採用されやすい仕事があります。ここではそのうち5種類の仕事を紹介します。
自分のスキルや経験に合わせて、これらの中から選ぶと比較的スムーズに話が進む可能性があります。ぜひ参考にしてください。
1.サービス業や接客業
お客さんと接するサービス業や接客業は、50代ならではのコミュニケーションスキルや、社会人としてのマナーを活かしやすい仕事です。
飲食店はどこも人手不足が続いており、時給も高くなってきていますので、検討してみるといいでしょう。
コールセンターの仕事も常に求人をかけている職種です。電話でコミュニケーションすることにストレスがそれほどない人であれば、時給が高い仕事も多いのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。以前に営業の経験がある人であれば、高い評価を得やすくなり、チャンスが広がる可能性があります。
また高齢者向けのサービスであれば、50代でも問題なくできる仕事です。年齢層が高い人がよく利用する施設の受付や案内などの仕事にも高いニーズがあるでしょう。
2.運輸・倉庫業や軽作業
工場や倉庫の軽作業は、大人数が必要とされることから未経験OKのことが多く、採用されるチャンスが高い職種です。時給も比較的高いようですので、狙い目の職種と言えるでしょう。
体力を要する仕事もありますが、ピッキングや梱包は体力は求められず、座って作業する検品などの仕事もあるので50代の方でも十分働ける職場です。フォークリフトの資格があれば、いい条件で働く案件も期待できます。
工場や倉庫の軽作業は黙々と取り組む仕事が多いので、人に接する仕事がそれほど得意でない方にとっては働きやすいと言えます。コツコツと繰り返す作業が得意な方に向いています。細かい指示を守って正確にスピーディーに作業することが求められますので、集中力を持って作業に取り組めるとさらにいいでしょう。
3.介護士や保育士
高齢化社会を迎えて介護ニーズは非常に高まっています。介護の現場では人手不足が続いており、多くの求人情報が出ている業界です。「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」「介護福祉士」といった資格を保有していれば、すぐに仕事の紹介を受けられます。生活援助や訪問入浴など資格を必要としない仕事も多いため、資格がなくても可能性はおおいにあると言えるでしょう。
派遣会社によっては資格取得支援を行っている場合もあるので、資格なしOKの仕事でスタートし、仕事をしながら資格取得を目指すことも可能です。
子ども好きの方には保育の仕事もおすすめです。保育士の資格や経験があればいいのですが、資格がなくてもできる仕事があります。保育の現場も人手不足が続いているため、仕事につける可能性が高い職種と言えるでしょう。
4.清掃やビルメンテナンス
オフィス清掃の仕事は多くの求人が出ており未経験OKがほとんどですので、就業しやすい職種と言えます。身体を使う仕事ではありますが、重いものを運ぶことなどはないので、それほどきつくはありません。すぐにスタートできるケースも多いので、今すぐできる仕事を探している方にはおすすめです。
ビル内の設備の点検や管理、記録などを行うビルメンテナンスの仕事も募集が多く、採用されやすい職種です。大がかりな修理や専門性が必要な工事などは、専門の業者に依頼されます。ビルメンテナンスでは、日常点検が主な仕事で、場合によっては清掃の仕事と兼務になることもあります。
一人で黙々と作業することが多いので、人と接することが苦手な方でも大丈夫です。決められた作業を正確に行うことが求められています。
5.交通誘導や施設警備
工事現場や駐車場の交通誘導の仕事は、50代未経験でも即戦力として採用されやすいでしょう。シフト制で時間の融通がききやすいメリットがあります。
屋外の仕事ですので暑さや寒さへの対策は必要になりますが、体力に自信のある方であれば高齢になっても続けられます。
商業施設やオフィスビルなどの施設警備の仕事は、巡回警備や点検、受付対応、モニター監視を行います。夜勤の仕事もあるため、報酬が高くなることもメリットです。
未経験で資格がなくても仕事は多くありますが、「警備員検定」などの資格を取得すれば、さらに活躍の場が広がり、高収入も得られるようになります。資格取得支援がある場合は、積極的に狙ってみるのもいいでしょう。
人と接することは多いので、挨拶やコミュニケーションは大切です。社会経験が豊富な50代ならではのマナーが活かされるでしょう。
まとめ
ここまで50代の方が派遣で働くことについての難しさや仕事に就くためのポイントなどを紹介してきました。年齢がネックとなってチャンスが少なくなってしまうことはありますが、探し方によってはまだまだ活躍の場は見つけることができるでしょう。
自分のスキルや経験をうまくアピールしながらも、柔軟な姿勢で仕事探しを続けていれば、50代でも派遣の仕事に就くことができるでしょう。
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