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派遣事務は未経験でも⼤丈夫︖仕事内容と働くメリットを解説
公開日:2023.12.30
更新日:2024.08.05
ワークライフバランスを保つ働き⽅が重視される昨今、未経験からの派遣事務を希望する⽅は少なくありません。
「派遣事務の待遇平均・仕事内容・必須スキルなどを知りたい」
「派遣事務で働くメリットやデメリットを知りたい」
今回はこのような考えをお持ちの⽅に向けて、プロのエージェントが未経験の場合の派遣事務の仕事内容や実際に働く際に気を付けるべき注意点などについて詳しく解説します。
未経験からの就職に役⽴つ情報もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
派遣の事務職は未経験歓迎の求⼈も多い
派遣の事務職は未経験歓迎の求⼈も多いです。
基本的に事務職は特別なスキルを必要としない場合が多いため、派遣や未経験でも採⽤するという企業が多く存在します。
派遣事務の平均時給は1,500〜1,700円
ジョブズリサーチセンターの調査では、 派遣事務の平均時給は1,500〜1,700円となっています。
各事務職ごとの平均時給の詳細は以下の通りです。
参考︓ 2023年6⽉度 派遣スタッフ募集時平均時給調査p.3
派遣事務の主な7つの職種と仕事内容
派遣事務の主な職種は、以下の7つになります。
1. ⼀般事務
2. 営業事務
3. 経理・財務事務
4. 総務・⼈事事務
5. 医療事務
6. 貿易事務
7. ⾦融事務
1.⼀般事務
一般事務は、派遣先の企業で社員のサポート業務を⾏う仕事です。
業務内容の詳細は以下になります。
- データ⼊⼒
- 資料作成
- 書類の整理
- 物品・備品の管理
- 来客応対
- 電話対応
パソコンの基本操作が可能なことが必須となる場合が多く、WordやExcelに関する資格があるとより重宝されます。
2.営業事務
営業事務は、営業部・営業社員の業務をサポートする仕事です。
業務内容の詳細は以下になります。
- 顧客データの管理
- ⾒積書・請求書の作成
- DMなどの発送準備
- 電話対応
⼀般事務と同様にパソコンの基本操作が可能なことが必須条件で、 MOSなどの資格があるとさらに業務の幅が広がります。
3.経理・財務事務
経理事務は、派企業の売上⾦額や社員の給与などのお⾦に関する業務を⾏う仕事です。
業務内容の詳細は以下になります。
- 給与の計算
- 年末調整
- 売上の管理
- 伝票の仕訳
- 交通費などの経費の精算
- 備品や消耗品の発注・⼿配
- 電話対応
就労する企業によっては簿記の資格が必須となる場合があるので留意しておいてください。
財務事務は、 企業の財務に関する事務処理を⾏う仕事です。
業務の詳細は以下になります。
- 予算の管理
- 予算書の作成
- 資⾦管理
- 資⾦調達
こちらはパソコンの基本操作ができれば事⾜りる場合が多いです。
4.総務・⼈事事務
総務は、 企業の運営をスムーズに⾏うために職場環境を整備する業務全般を担当する仕事です。
業務の詳細は以下になります。
- 社内規定・規則の作成
- 書類のフォーマットの作成
- 社内イベントなどの企画管理
- 備品の発注・管理
- 来客対応
- 電話対応
パソコンの基本操作以外に必須となるスキルはありません。
⼈事事務は、 企業の⼈材を有効活⽤するために⼈事に関する業務を担当する仕事です。
業務の詳細は以下になります。
- 採⽤試験の⼿続き
- ⼊社・退社の⼿続き
- 新⼊社員研修・社内研修の準備
- ⼈事異動や転勤に関する書類の作成・⼿続き
総務と同様、パソコン操作以外の必須スキル・資格はありません。
5.医療事務
医療事務は、 病院やクリニックなどの医療機関で事務作業を⾏う仕事です。
業務の詳細は以下になります。
- 受付・会計
- レセプトの作成
- 診察の準備
- 患者のスケジュール管理
医療事務の資格がなくても勤務可能ですが、“診療報酬請求事務能⼒認定試験”などの医療事務に関する資格を有していると採⽤されやすいです。
6.貿易事務
貿易事務は、 企業の輸⼊や輸出に関する事務作業を⾏う仕事 です。
業務の詳細は以下になります。
- 運送の⼿配
- 通関の⼿配
- 各種書類の作成
- スケジュールの管理
- 取引先との電話・メール対応
“貿易実務検定”などの貿易に関する資格を有している場合、採⽤時に優位になります。
また、 業務に英語を使⽤する企業の場合は英検やTOEICなどの英会話スキルが必要です。
7.⾦融事務
⾦融事務は、 銀⾏や保険会社、証券会社などの⾦融機関に関連する企業で事務作業を⾏う仕事です。
業務の詳細は以下になります。
- データ⼊⼒
- 窓⼝業務
- 事務⼿続き
- 電話対応
企業によっては、 ⾦融商品や投資に対する知識が必要となる場合もあります。
派遣事務のメリット3つ
派遣事務のメリットは以下の3つです。
1. 求⼈数が多く種類が豊富
2. パート・アルバイトに⽐べて時給が⾼い傾向がある
3. さまざまな業界で経験が積める
1.求⼈数が多く種類が豊富
1つ⽬は、求⼈数が多く種類が豊富なことです。
事務業務は正社員にしか任せられないコアワークではなく、未経験でもこなせる内容のものが多いです。
そのため、正規ではなく派遣で⼈材を確保する企業も多く、求⼈数や種類が豊富になります。
2.パート・アルバイトに⽐べて時給が⾼い傾向がある
2つ⽬は、パート・アルバイトに⽐べて時給が⾼い傾向があることです。
派遣事務は企業との直接契約ではない(従業員は⼈材派遣会社と契約を結ぶ)ため、企業は社会保険への加⼊が不要で、採⽤コストもかかりません。
そのため、多少⾼いお⾦を派遣会社に払ってでも派遣社員が欲しいと考える企業が多く、⼀般的なパート・アルバイトと⽐べて⾼時給になります。
3.さまざまな業界で経験が積める
3つ⽬は、さまざまな業界で経験が積めることです。
事務職は未経験OKの場合も多いので、さまざまな業界にチャレンジできるチャンスが多くなります。
しかし、裏を返せば⼀つのものを極めることが難しいということでもあるので⼀⻑⼀短となります。
派遣事務のデメリット3つ
派遣事務のデメリットは以下の3つです。
1. 雇⽤期間は最⻑でも3年間
2. 昇給や福利厚⽣などの正社員との差
3. デスクワークによる眼精疲労や腰痛
1.雇⽤期間は最⻑でも3年間
1つ⽬は、雇⽤期間は最⻑でも3年間なことです。
派遣事務の雇⽤期間は、⻑くても上限は3年までと派遣法で定められています。
そのため、⻑期的に安定した収⼊を求めているという⽅には向いていない雇⽤形態です。
ただし、企業側が「3年以上働いてほしい(=正社員として働いてほしい)」と要請した場合、双⽅の合意の上で正社員として契約が結ばれることもあります。
2.昇給や福利厚⽣などの正社員との差
2つ⽬は、昇給や福利厚⽣などの正社員との差があることです。
派遣事務として勤務する場合、企業によっては 昇給やボーナスの⽀給がないケースがあります。
通勤⼿当や研修といった福利厚⽣に関しても、正社員と同じようには受けられない可能性があります。
しかし、これらの「正社員との差」は 2020年4⽉の労働法の改正(「同⼀労働同⼀賃⾦」の制度)により改善されつつあります 。
参考︓ 厚⽣労働省 同⼀労働同⼀賃⾦が⽬指す働き⽅
3.デスクワークによる眼精疲労や腰痛
3つ⽬は、デスクワークによる眼精疲労や腰痛があることです。
派遣事務はデスクワークなため、パソコンを使う仕事が多くなります。
そのため、 ディスプレイの⾒すぎによる眼精疲労や、座りっぱなしによる肩こり・腰痛に悩まされる可能性があります。
慢性的に肩や腰の痛みを抱えているという⽅の場合、とくに注意が必要です。
派遣事務に採⽤されるために気を付けるべきこと
派遣事務に採⽤されるために気を付けるべきことは以下の3つです。
- 最低限のPCスキルを⾝につけておく
- 応募先の職場に合った⾝だしなみを整える
- ⾯接では今までの経歴もアピールする
|最低限のPCスキルを⾝につけておく
最低限のPCスキルは⾝につけておくようにしましょう。
派遣事務の仕事では、PCの操作スキルが⽇常使⽤以上に必要になります。
企業の雇⽤条件にも「パソコンの基本操作が可能であることが必須」としている場合がほとんどですので、不安が残るのであればあらかじめ覚えておく必要があります。
|応募先の職場に合った⾝だしなみを整える
応募先の職場に合った⾝だしなみを整えることも⼤切です。
未経験OKという派遣事務求⼈は、応募者が多い⼈気の職種のため競争相⼿が多くなります。
周りの応募者と差をつけ少しでも採⽤される確率を上げるため、服装や話し⽅・雰囲気といった細かな部分にも気を配ったほうが良いでしょう。
|⾯接では今までの経歴もアピールする
⾯接では今までの経歴もアピールするようにしましょう。
事務の経験がなくても今までのキャリアが事務職に役⽴つ場合がある ので、関係ないと思う職種でも過去の経歴・実績はアピールしたほうが良いです。
事務職は仕事内容が⽐較的簡単で誰でも雇⽤できる可能性があることから、最終的には⼈間⼒や社会経験で判断されるケースが多いという点を理解しておきましょう。
まとめ
今回は、未経験の場合の派遣事務の仕事内容や実際に働いた際のメリット・デメリットなどについて解説しました。
- 派遣の事務職には未経験歓迎の求⼈も多く存在する
- 派遣事務全般における平均時給は1,500〜1,700円
- ⼀般事務や営業事務などさまざまな職種に細分化される
- ⾼時給で求⼈数が豊富な上にさまざまな職種を体験できる
- 雇⽤期間が短く昇給や福利厚⽣の⾯で正社員に劣っている
- ⻑時間のデスクワークによる眼精疲労や腰痛のリスクがある
- 採⽤条件として基本的なPC操作を⾝に付けておくことが必須
派遣事務は未経験からでも参⼊しやすい職種・勤務形態なため、これから新しい仕事を始めようとしている⽅にはピッタリです。
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