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30代の派遣が「やばい」といわれるのはなぜ?メリットや始め方を紹介
公開日:2024.12.31
更新日:2025.01.07
30代で派遣として働くことについては、「やばい」「不安定」といった声がある一方で、「柔軟な働き方ができる」「自分のペースで働ける」といったメリットもあります。実際に、派遣の割合を見てみると4人に1人が30代であるため、けっして珍しい働き方ではありません。
ただ、なかには「30代で派遣の仕事に就くのは不安」という方もいるでしょう。本記事では、30代の派遣が「やばい」といわれる理由や、派遣という働き方が向いている人の特徴を解説します。
目次
30代の派遣がやばいといわれる理由
30代は結婚や出産、住宅の購入など、人生における転換期である人が多く、経済的な安定やキャリアアップが重要な課題です。安定に欠ける派遣社員では「やばい」と感じる人が多いのも無理はないでしょう。
ただ、派遣社員として働くことは、人によっては魅力的な選択肢の一つになります。ここではまず「30代の派遣がやばいといわれる理由」について整理していきます。
| 正社員に比べて年収が低い
派遣社員は時給制で働くことが多く、正社員と比べて年収が低くなる傾向があります。のちほど詳しく紹介しますが、正社員に比べて年収が約100万以上少なくなってしまうことも少なくありません。
30代は扶養家族が増えたり住宅ローンを抱えたりするなど、生活費が大幅に増加する場合が多いです。年収が低い状態では経済的に余裕がなく、将来への不安を抱えやすくなるだけでなく、ローンやクレジットカードの審査に影響が出る可能性もあります。
一方で、派遣社員は残業が少ない傾向があり、自由な時間を有効活用できるというメリットもあります。また、専門性の高いスキルを持つ派遣社員は、高時給で働くことも可能です。自分のスキルやライフスタイルに合わせて、正社員と派遣社員のどちらが適しているのかを判断しましょう。
| 雇用が安定しない
派遣社員には3年ルールと呼ばれる時間の制限があります。同じ職場で3年を超えて働き続けることができず、雇用が不安定になりがちです。
正社員であれば、3年ルールはありません。同じ職場で定年まで働き続けることができるため、雇用が安定します。このように雇用が不安定になる部分も「やばい」といわれる理由の一つです。
しかし、派遣会社によっては、正社員登用制度を設けています。なかには、スキルアップの研修やキャリアカウンセリングなどのサポートを提供している派遣会社もあります。
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| 特定のスキルや経験が身につきにくい
派遣社員は特定の企業や業界で長く働くことが難しいため、専門的なスキルや経験を深める機会が限られてしまいます。
一般的に30代は、企業から即戦力を求められる年齢です。専門的なスキルや経験がなければ、転職活動で自分の魅力をアピールしにくくなってしまうでしょう。
ただ、派遣社員としてさまざまな業務を経験すれば、幅広い知識やスキルを習得し、柔軟な対応力を身につけることができます。事務処理能力やコミュニケーション能力など、多くの職種で共通して求められるスキルを磨くことも可能です。
30代で派遣として働くメリット
30代で派遣を始めることには、さまざまなメリットがあります。さまざまなライフイベントが発生する30代だからこそ、派遣のメリットをしっかりと把握して、「自分に合った働き方かどうか」を見極めることが大切です。
ここでは30代で派遣として働くメリットを4つ紹介します。
| ワークライフバランスを重視した働き方ができる
派遣社員として働く最大のメリットは、自分のライフスタイルに合わせて、仕事内容や勤務時間、勤務地などを自由に選択できることです。
30代になると、結婚や出産、育児など、ライフステージの変化を迎える人が多く、仕事とプライベートのバランスをどのように取るかをしっかり考えなければなりません。派遣社員であれば、ワークライフバランスを両立することが可能です。
例えば、残業なしや時短勤務、週3日勤務など、自分の希望に合った働き方を選ぶことができます。また、子供の学校行事や家族の介護などに合わせて、休暇を取得しやすいというメリットもあります。
| 人間関係に悩まされにくい
派遣社員の場合、特定の企業に所属するわけではないため、人間関係のストレスを軽減できるというメリットもあります。実際に、30代は職場の人間関係が複雑化し、ストレスを感じる人も少なくありません。
派遣社員であれば、もし人間関係で悩んだとしても、派遣会社に相談すれば別の職場を紹介してもらえる可能性があります。また、正社員のように会社の業績や将来を背負う必要がないため、精神的な負担が少なく、仕事に集中しやすいのもメリットです。
| アルバイトやパートに比べると時給が高い
一般的に、派遣社員は正社員に比べると年収が低くなる傾向があります。しかし、アルバイトやパートに比べると時給が高い傾向があり、短時間で効率的に収入を得たいという人に向いています。
専門的なスキルや資格を持つ派遣社員は、さらに高時給で働くことも可能です。自分のスキルや経験を活かして収入アップを目指せるという点も、派遣社員の魅力です。
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| 働き方をサポートしてもらえる
派遣社員は、派遣会社に働き方をサポートしてもらえます。例えば、仕事探しや応募書類の作成、面接対策、スキルアップのための研修など、さまざまなサポートを受けられる可能性があります。
派遣後も派遣会社の担当者が定期的に面談を行い、仕事の悩みや不安を相談することが可能です。30代で初めて派遣社員として働く人でも、安心して仕事に取り組むことができるでしょう。
30代で派遣として働く際に知っておきたいこと
派遣社員として多くの方が気になるのは「日本にどれだけいるのだろう」という割合や年収でしょう。
ここでは派遣社員の割合と年収を紹介し、3つの種類について解説します。
| 派遣の割合
厚生労働省「令和4年 派遣労働者統計調査結果」によると、派遣社員を年齢階級別にみると、派遣の割合は「35~39歳」が13.6%、「30~34歳」が13.1%です。つまり、派遣労働者の4人に1人が30代ということになります。
男女比については、男性が41.2%、女性が58.8%と、女性の割合がやや高くなっています。このように30代で派遣として働いている人はけっして少なくなく、多様な働き方の一つとして定着しているといえるでしょう。
| 派遣の年収
厚生労働省「雇用の構造に関する実態調査」によると、派遣社員の年収は次のとおりです。
国税庁の「令和5年度 民間給与実態統計調査」によれば、30代の平均年収は約430~460万円程度となります。このように、派遣の年収は「平均より低い」ということがわかります。
派遣の年収については、次の記事を参考にしてください。
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派遣の年収とは?男女別・年齢別・職種別などに分けて詳しく解説!
| 派遣の種類
一般的な派遣の働き方は、主に次の3つです。
・登録型派遣
・常用型派遣
・紹介予定派遣
登録型派遣は、派遣先が決まった時点で派遣会社と雇用契約を結びます。常用型派遣は派遣会社の正社員または契約社員として雇用され、派遣先企業で業務を行う形態です。
紹介予定派遣は、派遣先企業での直接雇用を前提として、一定期間(最長6ヶ月)派遣社員として勤務する形態です。
詳しくは次の記事を参考にしてください。
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30代で派遣として採用される際のポイント
30代で派遣社員として働くことを決めたなら、スムーズに仕事を見つけるために、そして自分に合った働き方を実現するために、いくつかのポイントを押さえておきましょう。
ここでは3つのポイントを紹介します。
| 理想の働き方や希望する条件を明確にする
30代で派遣として採用されるためには、希望する条件を明確にすることが重要です。「ワークライフバランスを重視したい」「スキルアップを目指したい」「高時給で働きたい」など、具体的な希望条件をリストアップしましょう。
派遣会社に登録する際や担当者と面談する際には、希望条件を明確に伝えましょう。特に30代になると、ある程度の経験やスキルを持っていることが期待されているため、自分の強みを効果的にアピールすることが大切です。
| 長期的なキャリアプランを考えておく
30代で派遣として働く場合、短期的な視点ではなく、長期的なキャリアプランを立てておくことが大切です。将来、正社員として転職したいのか、フリーランスとして独立したいのか、それとも派遣社員として働き続けたいのか、自分のキャリアプランを明確にしましょう。
キャリアプランを明確にすることで、どのようなスキルや経験を積むべきか、どの業界で働くべきかなど具体的な目標が見えてきます。派遣会社との面談ではキャリアプランを積極的に伝え、将来の目標に繋がる仕事を紹介してもらいましょう。
| 契約内容をしっかり確認する
派遣会社から提示された契約内容をしっかりと確認することも重要です。時給や残業代、交通費、社会保険、有給休暇など、不明な点は派遣会社に質問し、納得したうえで契約を結びましょう。
派遣先企業の就業規則や福利厚生についても確認しておくと、安心して働くことができます。
派遣の始め方
派遣社員は30代にとって柔軟な働き方の一つです。では、実際にどのようにして派遣社員として働き始めるのでしょうか?
ここでは具体的なステップを紹介します。
| 派遣会社が出している希望の求人を探して応募する
派遣として働き始めるには、まず派遣会社が出している求人情報を探し、自分に合った仕事に応募する必要があります。求人情報は、派遣会社のWebサイトや求人情報誌などで見つけることができます。
求人を探す際は、職種や勤務地、給与などの条件だけでなく、企業の雰囲気や仕事内容なども考慮しましょう。
| 派遣会社に登録する
自分に合った求人が見つかったら、派遣会社に登録します。多くの派遣会社では、Webサイト上で簡単に登録手続きができます。
登録が完了したら、派遣登録会に参加しましょう。登録会では担当者から派遣の仕組みや就業に関する説明を受けたり、個別面談を行ったりします。
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| 面談する
派遣会社に登録すると、担当者との面談が行われます。面談ではスキルや経験、希望する働き方などを詳しくヒアリングされます。職務経歴や保有資格はもちろん、これまでの仕事で培ってきたスキルや経験、得意なこと、苦手なことを具体的に伝えましょう。
面談では、派遣会社の担当者から派遣の仕組みや就業に関する説明を受けます。疑問点や不安なことは遠慮なく質問し、納得したうえで進めましょう。
| 職場見学する
紹介された仕事に興味を持つ場合は、実際に職場見学を行うことができます。職場見学では、実際の仕事現場を見学したり、社員の方から仕事内容の説明を受けたりします。
職場見学を通して、職場の雰囲気や仕事内容、人間関係などを肌で感じ、自分に合っているかどうかを判断しましょう。事前に質問したいことをリストアップしておくと、より効果的です。
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| 仕事を開始する
派遣先企業と求職者の双方が合意したら、就業先が決まり、いよいよ仕事がスタートします。初日は派遣会社の担当者が同行してくれる場合もありますので、安心して勤務を開始することができます。
派遣社員として働くことは、新しいキャリアを築くための第一歩となる可能性があります。積極的に行動し、自分に合った働き方を実現しましょう。
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30代の派遣には「やばい」と感じる声がある一方で、多くのメリットや魅力も存在します。ワークライフバランスを重視した働き方ができる、人間関係のストレスが少ないなど、自分のライフスタイルや価値観に合った選択肢となる場合があります。
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