お仕事
フォークリフトの仕事内容とは?きついと言われる理由や向いている人も紹介
公開日:2025.01.07
更新日:2025.01.07
フォークリフトの仕事に興味があるものの、「どんな免許が必要?」「自分に向いているだろうか?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。物流業界を支える重要なポジションでありながら、未経験からでも挑戦しやすいのがフォークリフトの魅力です。
本記事では、フォークリフトの仕事内容や必要な資格、働くメリット・デメリットをわかりやすく解説します。フォークリフトの仕事を目指している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
- フォークリフトとは
- フォークリフトの仕事で必要になる免許とは
- フォークリフトを使う仕事の内容
- フォークリフトを扱う職場
- フォークリフトの仕事が「きつい」といわれる理由
- フォークリフトを使う仕事の魅力
- フォークリフトの仕事が向いている人
- フォークリフトを使った仕事の派遣ならワポティ
フォークリフトとは
フォークリフトとは、荷物の運搬に特化した車両のことです。車体前方にフォークと呼ばれるツメが装備されており、パレットやカゴ台車などに載せた荷物を持ち上げて運搬することができます。
主に倉庫や工場、港湾などで用いられており、物流の効率化に欠かせない存在です。
フォークリフトの仕事で必要になる免許とは
フォークリフトの仕事に就くためには、フォークリフトを運転するための免許が必要です。免許には、大きく分けて運転するために必要なものと公道走行に必要なものの2種類があります。
| フォークリフトの運転に関する講習・教育
フォークリフトの運転に関する講習・教育は次のとおりです。
・1トン未満のフォークリフトを運転する場合:「フォークリフト運転特別教育」
・1トン以上のフォークリフトを運転する場合:「フォークリフト運転技能講習」
「フォークリフト運転特別教育」は、学科6時間と実技6時間で取得できます。
「フォークリフト運転技能講習」の時間数は、所持している運転免許や実務経験により異なります。例えば、普通自動車免許を所持している場合、学科の一部が免除され、必要な講習時間は31時間となります。
| 公道を走行する際に必要な免許
フォークリフトを公道を走行する場合は、上記の講習・教育に加えて以下が必要です。
・小型特殊自動車(小特)の場合:小型特殊免許、普通免許、二輪免許、大型免許、大型特殊免許のいずれか
・小型特殊自動車(新小特)の場合:大型特殊免許
・大型特殊自動車(大特)の場合:大型特殊免許
フォークリフトの運転に必要な免許は、仕事内容や職場環境によって異なります。事前に必要な免許を確認し、適切な資格を取得しましょう。
フォークリフトを使う仕事の内容
フォークリフトは、物流現場においてさまざまな場面で活躍しています。ここでは、フォークリフトを使う仕事内容を具体的にご紹介します。
| 荷物を積む
フォークリフトを使う仕事では、パレットに載せられた荷物をトラックやコンテナに積み込む作業を行います。荷物の種類やサイズ、積み込む場所に合わせて、フォークリフトを正確に操作することが求められます。
例えば、トラックに荷物を積み込む際は、積み付け位置や高さ制限などを考慮することが大切です。また、荷崩れを防ぐためにバランスを考慮し、荷物を均等に積むことが重要です。
| 荷物を下ろす
トラックやコンテナから荷物を下ろす作業も、フォークリフトを使う仕事の一つです。積み込み作業と同様に、荷物の種類やサイズ、下ろす場所に合わせた操作が求められます。
高い位置から荷物を下ろす場合は、フォークリフトのマストをゆっくりと下げ、荷崩れを起こさないように注意する必要があります。荷物を下ろす際には、地面との距離や角度を正確に把握し、荷物を傷つけないように慎重に操作することが重要です。
| 荷物を移動する
フォークリフトを使う仕事では、倉庫内や工場内で荷物を移動する作業も多く発生します。荷物を保管場所からピッキングエリアへ移動したり、製造ラインへ供給したりするなど、フォークリフトは物流現場のさまざまな場面で活躍します。
狭い通路やカーブを走行する場合は、フォークリフトの旋回半径を考慮することが必要です。周囲の状況に注意し、歩行者や他の車両と接触しないように安全運転を心がけることも重要です。
フォークリフトを扱う職場
フォークリフトは、さまざまな場所で荷物の運搬に利用されています。ここではフォークリフトを扱う主な職場を3つご紹介します。
| 物流センター
物流センターは荷物の集積、保管、仕分け、配送などを行う拠点であり、フォークリフトが活躍する主な職場の一つです。
物流センターでは、入荷した荷物をトラックから降ろし、保管場所まで運搬したり、出荷する荷物を集めてトラックに積み込んだりする作業を行います。扱う荷物は、食品、日用品、家電製品など多岐に渡ります。
近年では自動倉庫や無人搬送車など、フォークリフトと連携した自動化システムを導入する物流センターも増えています。
【関連記事】
物流倉庫の派遣はきつい?仕事内容や向いている人の特徴を紹介
| 工場・倉庫
工場や倉庫でも、フォークリフトは重要な役割を担っています。工場では製造ラインに部品や材料を供給したり、完成品を倉庫に搬送したりするためにフォークリフトが使用されています。自動車工場や家電工場など、さまざまな製造現場で活躍しています。
倉庫では、入荷した商品を保管場所まで運んだり、出荷する商品を集めてトラックに積み込んだりする作業が必要です。高層ラックを備えた倉庫も増えており、高所作業に対応できるリーチフォークリフトなどが使用されています。
【関連記事】
工場派遣が「やめとけ」と言われる理由は?仕事内容やおすすめな人紹介
| 建築現場
建築現場でも、フォークリフトは資材の運搬などに利用されます。例えば、鉄骨やコンクリートブロック、木材などの重量物をフォークリフトで運搬します。
ただし、建築現場では足場が悪かったり、傾斜があったりするなど作業環境が厳しい場合があり、高い運転技術が必要です。また、クレーンやダンプカーなどほかの重機と連携して作業を行う場面も多く、周囲の状況に常に注意を払う必要があります。
フォークリフトの仕事が「きつい」といわれる理由
フォークリフトの仕事は、一見簡単そうに見える方もいるでしょう。しかし、実際には体力や集中力、注意力などが求められる仕事です。
ここでは、フォークリフトの仕事がきついと言われる理由を3つ紹介します。
| 仕事場の環境が合わないこともある
フォークリフトの仕事は、屋内だけでなく、屋外で行うこともあり、夏は暑さ、冬は寒さに耐えながら作業しなければならない場合があります。特に、夏場の屋外での作業は熱中症のリスクが高く、こまめな水分補給や休憩が必要です。
騒音や振動、粉塵などが発生する環境もあり、人によっては体調を崩してしまう可能性もあるでしょう。長時間、騒音にさらされることで、聴力に影響が出る可能性もあります。
近年では、職場環境の改善に取り組む企業も増えています。空調設備が完備された快適な倉庫や風通しの良い開放的な屋外など、職場環境はさまざまです。
| 荷物を取り扱う際に慎重さが求められる
フォークリフトは重量のある荷物を持ち上げるため、操作を誤ると重大な事故につながる可能性があります。荷崩れや転倒、衝突などを防ぐためには、常に周囲の状況に気を配り、安全運転を心がけることが必要です。
常に緊張感を持ち、集中力を維持しながら作業を行うため、精神的な負担が大きくなりきついと感じる人もいるでしょう。高所作業を行う場合は墜落のリスクもあり、恐怖心を感じることもあります。
しかし、職場によっては安全に作業を行うためのルールやマニュアルが整備されており、研修や教育を通して、安全操作の知識や技術を習得できます。
| 単純作業を繰り返す
フォークリフトの仕事は主に荷物の積み下ろしや移動で、決められた手順に従って同じ動作を繰り返すことが多いです。倉庫内や工場内を往復し、パレットを運び、所定の位置に置く、といった作業を延々と繰り返すことになります。
人によっては飽きを感じやすく、モチベーションを維持するのが難しいと感じるかもしれません。また、単調な作業を長時間続けることで集中力が低下し、ミスが起こりやすくなる可能性もあります。
ただ、フォークリフトの仕事は物流の効率化に欠かせない重要な仕事です。責任感を持って作業に取り組むことで、やりがいを感じられるでしょう。
フォークリフトを使う仕事の魅力
フォークリフトの仕事にはきつい面もありますが、それ以上に魅力的な面もたくさんあります。
ここでは、フォークリフトを使う仕事の魅力を5つご紹介します。
| 未経験でも始めやすい
フォークリフトの運転に必要な免許は、講習を受講すれば比較的容易に取得できます。免許取得を支援する企業や、資格取得費用を補助する制度を設けている企業もあります。
また、フォークリフトオペレーターは人手不足の傾向があるため、未経験者歓迎の求人も多いです。異業種からの転職や、ブランクのある方でもチャレンジしやすい仕事といえるでしょう。
| 体力に自信がなくても活躍できる
フォークリフトが必要な仕事は、体力に自信がない方や女性でも活躍できます。操作はレバーやペダルで行うため、特別な腕力は必要ありません。
むしろ、フォークリフトの操作には繊細な感覚や丁寧な作業が求められるため、体力より注意力や集中力がある方が向いています。安全に作業を行うためには、周囲の状況を常に把握し、冷静に判断する能力が重要です。
| やりがいを感じられる
フォークリフトを使う仕事は、物流や製造現場において、非常に重要な役割を担っています。フォークリフトを巧みに操り、大量の荷物を効率的に移動させることで、物流の円滑化や生産性の向上に貢献できるというやりがいがあります。
フォークリフトの操作は荷物の種類や形状、置き場所などを考慮しながら、最適な方法で荷物を積み込み、移動させる必要があるため、パズルを解いているような面白さを感じる人もいるでしょう。
| 給料アップを見込める
フォークリフトは専門的な知識や技能が必要になるため、ほかの作業員よりも高い賃金で雇用される可能性があります。
また、経験を積むことで、より高度な作業を任されるようになり、昇給や昇格のチャンスも広がります。フォークリフトの資格に加えて他の資格を取得することで、さらにキャリアアップを目指せるでしょう。
| 求人数が多い
フォークリフトオペレーターの需要は高く、求人数も多いです。フォークリフトは物流や製造現場において、なくてはならない存在であるためです。景気の変動に左右されにくく、安定して働き続けたいと考えている方にとって、魅力的な仕事といえるでしょう。
また、フォークリフトの仕事は、全国各地の工場や倉庫、物流センターなどで募集されているため、自分の希望する地域で仕事を見つけやすいというメリットもあります。
フォークリフトの仕事が向いている人
フォークリフトの仕事は物流現場で重要な役割を担う、やりがいのある仕事です。しかし、誰でもできる仕事というわけではなく、向き不向きがあります。
ここではフォークリフトの仕事が向いている人の特徴を3つ紹介します。
| 車や機械の運転、操作が好きな人
フォークリフトの仕事は、車や機械の運転、操作が好きな人に向いています。一日中フォークリフトを運転し、荷物を運搬することが中心となるためです。
フォークリフトは独特の操作方法や感覚があり、マスターして自在に操ることに喜びを感じる人であれば、仕事を楽しめるでしょう。フォークリフトの種類も豊富で、さまざまなタイプを運転できるようになれば仕事の幅も広がります。
| 常に安全意識を持って行動できる人
フォークリフトの仕事には安全に配慮して仕事ができる人、責任感の強い人が求められます。重量物を扱うため、一歩間違えれば大きな事故に繋がる可能性があるからです。
周囲の状況を常に把握し、歩行者や他の車両との距離を十分に保ちながら、安全にフォークリフトを操作する必要があります。作業前点検を徹底したり、作業中は安全確認を怠らないなど、常に安全意識を持って行動できる人が、フォークリフトの仕事に向いているといえるでしょう。
| 几帳面で正確な作業ができる人
フォークリフトの仕事では、決められた場所に荷物を正確に運び、積み重ねる作業が求められます。荷物の種類やサイズ、置き場所などを間違えると、作業効率が低下したり、他の作業の妨げになったりすることがあります。
また、荷崩れを起こさないように、荷物を丁寧に扱うことも重要です。几帳面で正確な作業ができる人、丁寧な仕事ぶりができる人は、フォークリフトの仕事に向いているといえるでしょう。
フォークリフトを使った仕事の派遣ならワポティ
フォークリフトの仕事は、物流や製造現場で重要な役割を果たしています。必要な免許は「特別教育」や「技能講習」で取得でき、未経験からでも始めやすいのが特徴です。
フォークリフトオペレーターは「物流センター」「工場」「建築現場」など多岐にわたり活躍し、体力に自信がなくても挑戦できる仕事です。資格を活かし、高収入やキャリアアップを目指せるチャンスもあります。
フォークリフトの仕事を探している方は、ワポティをご利用ください。「未経験歓迎」「資格取得支援」「短時間勤務OK」など、自分に合った求人が多数掲載されています。キャリア相談も可能ですので、ぜひお問い合わせください。
ワポティの登録はこちら
あなたにピッタリなお仕事探しを応援します!