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派遣の職場見学や顔合わせで質問されることって?回答の例文を添えて解説
公開日:2024.09.09
更新日:2024.09.10
派遣の職場見学や顔合わせでは、派遣先会社のほうからいろいろと質問されることもあります。あらかじめ質問の答えを想定しておくことで、慌てずに対応できるでしょう。
本記事では、派遣の職場見学や顔合わせで質問されることを紹介します。また、こちらから聞くべき質問や答えなくてもよい質問、注意点なども解説します。
目次
- 派遣の職場見学とは
- 派遣の職場見学時や顔合わせ時に聞かれること
- 派遣の職場見学や顔合わせで聞くべき質問
- 派遣の職場見学や顔合わせで答えなくてよい質問
- 派遣先の職場見学や顔合わせで質問する際の注意点
- 職務経歴書の書き方を知って転職に活かそう
派遣の職場見学とは
派遣の職場見学とは、派遣会社から紹介された企業で実際に働く前に、職場の雰囲気や仕事内容を自分の目で確認するための機会です。いわば、自分に合う職場かどうかを見極めるための「お試し期間」のようなものです。
見学では、働く場所や一緒に働く人、仕事内容などを事前に確認することができます。また、担当者に直接質問し、仕事の詳細や疑問点を解消することも可能です。
派遣の職場見学時や顔合わせ時に聞かれること
派遣の職場見学や顔合わせは、面接ではありません。ただ、好印象を与えられると、気持ちよく働き始めることができるでしょう。
ここでは派遣の職場見学時や顔合わせ時に聞かれることを5つ紹介します。
| 自己紹介
派遣会社が事前に提出するスキルシートには、個人情報が含まれていないことが一般的です。そのため、まずは「〇〇と申します。本日はよろしくお願いいたします」と、はっきり名乗りましょう。
その後の自己紹介は1~2分程度にまとめ、職歴や経験、派遣先企業の業務に活かせそうなスキル(PCスキルや語学力など)を中心に、簡潔に伝えましょう。
相手がより深くあなたを知りたいと思った場合は、具体的な質問が投げかけられることもあります。「〇〇の経験を通して、どのようなスキルを身につけましたか?」「〇〇という資格は、今回の仕事にどのように活かせますか?」といった質問に備え、具体的なエピソードを事前に準備しておくとスムーズに回答できるでしょう。
| 職歴
派遣社員の場合、派遣会社に登録してから経験した職務内容や期間、派遣先企業名などを伝えることが一般的です。職歴に関する質問は、主に次のような内容で聞かれることが多いでしょう。
「今までの職歴を教えてください」
「詳しい仕事内容と、貢献したことがあれば教えてください」
「前職を退職した理由を教えてください」
これらの質問を通して、企業側はあなたのスキルや経験、仕事に対する姿勢などを把握しようとします。
| スキル・能力
派遣先会社は、あなたのスキルや能力が「募集している仕事に合致しているか」を確認することもあります。業務に関連するスキルや資格を持っている場合は、積極的にアピールしましょう。
例えば、PCスキルについて聞かれた場合は、使用できるソフトウェアや経験年数、どのような書類や資料を作成していたかなどを具体的に説明しましょう。過去の業務で評価された点や実績なども伝えると、あなたの能力をより深く理解してもらえます。
| 就業条件
就業条件について質問された際は、事前に派遣会社に伝えている希望条件を改めて伝え、派遣先企業の条件と比較検討しましょう。まず、給与・待遇に関して、希望する時給や月給などを明確に伝えることが重要です。
次に、勤務時間・曜日について、希望する勤務時間帯や週の勤務日数を確認し、派遣先の条件と合致するか確認します。勤務地に関しては、通勤時間や交通費の支給有無など、具体的な条件を確認しましょう。
業務内容についても、具体的な仕事の内容や求められるレベルを確認し、自身の経験やスキルとマッチしているか検討することが大切です。
| 志望理由(紹介予定派遣の場合)
一般的な派遣とは異なり、紹介予定派遣は、将来的に社員として採用されることを前提としています。そのため、企業側は、あなたの入社意欲や企業への理解度、将来の展望などを、より深く知りたいと考えています。
企業の求める人物像と、あなたのスキルや経験がどのように合致しているのかを明確に伝え、入社後にどう貢献できるかをアピールしましょう。派遣先の企業研究を行い、企業理念や事業内容に共感できる点などを盛り込むと効果的です。
派遣の職場見学や顔合わせで聞くべき質問
派遣の職場見学や顔合わせでは、派遣社員のほうから質問することも可能です。質問することで入社後のギャップが少なくなったり、不安や不満を解消したりできるでしょう。
ここでは質問の例文をいくつか紹介します。
| 就業前に身につけておくスキルや知識
<業務内容に関連して>
「業務開始までに、特に習得しておいた方が良いスキルや知識はありますか?」
「業務で使用する専門用語や業界知識など、事前に勉強しておいたほうが良いことはありますか?」
「業務で使用する資料やマニュアルなどは、事前に目を通しておくことは可能でしょうか?」
<使用ツールやシステムに関して>
「業務で使用する主なシステムやソフトウェアを教えていただけますか?」
「使用経験のないシステムもありますが、導入研修などはありますか?」
<その他>
「業務開始前に準備しておくべきことや、心掛けておくべきことはありますか?」
「スムーズに業務に慣れるために、何かアドバイスをいただけますか?」
| 心構えや職場のルール
<一般的なルールやマナーについて>
「職場で特に守るべきルールやマナーはありますか?」
「服装や髪型、持ち物などに関する規定はありますか?」
「休憩時間や昼食時間に関するルールはありますか?」
<コミュニケーションや人間関係について>
「報告・連絡・相談のタイミングや方法はありますか?」
「チーム内でのコミュニケーションで気を付けるべきことはありますか?」
「困ったことや分からないことがあった場合、誰に相談すればよいでしょうか?」
<業務遂行上の心構えについて>
「業務を進めるうえで、重要視されていることは何でしょうか?」
「派遣社員として、どのような姿勢で仕事に取り組むべきでしょうか?」
| 派遣社員に期待していること
<業務遂行について>
「派遣社員にどのような成果を期待されていますか?」
「業務を進めるうえで、特に意識してほしいことや心掛けてほしいことはありますか?」
<スキルや能力について>
「この仕事で特に活かせるスキルや経験は何でしょうか?」
「コミュニケーション能力やチームワークなど、特に重視される能力はありますか?」
<その他>
「派遣社員として、長期的に活躍するために必要なことは何でしょうか?」
「過去の派遣社員の方で、特に評価が高かった方は、どのような点で活躍されていましたか?」
| 研修や教育制度
<導入研修について>
「入社後の導入研修はありますか?」
「業務に必要な知識やスキルを習得するための研修はありますか?」
「OJTはありますか? ある場合は、期間や担当者について教えてください」
<スキルアップ支援について>
「スキルアップのための研修やセミナーに参加する機会はありますか?」
「資格取得の支援制度はありますか?」
「自己啓発のための費用補助などはありますか?」
<その他>
「業務に関するマニュアルや資料はありますか?」
「分からないことや困ったことがあった場合、誰に相談すればよいでしょうか?」
| 業務に使用するシステムやソフト
<使用システム・ソフトの確認>
「業務で主に使用するシステムやソフトウェアは何でしょうか?」
「特定のシステムやソフトウェアの経験やスキルは必要ですか?」
「使用経験のないシステムもありますが、操作方法についての研修やサポートはありますか?」
<PC環境や持ち込みについて>
「業務で使用するパソコンのOSやスペックは決まっていますか?」
「私物のパソコンやソフトウェアを持ち込んで使用することは可能でしょうか?」
<その他>
「システムやソフトウェアに関するマニュアルや資料はありますか?」
「システムトラブルが発生した場合の対応フローはどのようになっていますか?」
| 仕事の流れや業務量
<仕事の流れについて>
「一日の仕事の流れを具体的に教えていただけますか?」
「業務の進め方や手順について、何か決まったルールやマニュアルはありますか?」
「業務の進捗管理や報告は、どのような方法で行っていますか?」
<業務量について>
「一日の平均的な業務量はどのくらいでしょうか? また、繁忙期と閑散期はありますか?」
「残業が発生する可能性はありますか? ある場合は、頻度や時間帯について教えてください」
「業務量が多いと感じた場合、どのように対応すれば良いでしょうか?」
<その他>
「業務の目標設定や評価は、どのように行われていますか?」
「チームで協力して進める業務はありますか?」
| 職場の雰囲気
<コミュニケーションや人間関係について>
「職場の雰囲気はどのような感じでしょうか?」
「チームワークや協力体制は、どの程度重視されていますか?」
「社員同士のコミュニケーションは、どのような方法で行われていますか?」
<働き方や風土について>
「残業や休日出勤の頻度はどのくらいでしょうか?」
「服装や髪型など、ある程度ルールがありますか?」
「社員の方々の年齢層や男女比はどのくらいでしょうか?」
「どのような社風でしょうか?」
<その他>
「派遣社員の方々は、どのように活躍されていますか?」
「職場で何かイベントや行事などはありますか?」
派遣の職場見学や顔合わせで答えなくてよい質問
派遣の職場見学や顔合わせでは、答えなくてよい質問をされる可能性もあるでしょう。
次で紹介する質問には、答えなくても問題ありません。
| 個人情報に関すること
派遣先企業は就業前の人に対して必要以上の個人情報を開示させる権利はありません。氏名や住所などは履歴書に記載されていますが、病歴や家族構成、本籍や出生地などは、業務に直接関係しないため、話す必要はありません。
特に、個人情報保護法では「要配慮個人情報」として、人種、信条、社会的身分、病歴、犯罪歴などを、本人に対する差別や偏見が生じないよう特に配慮が必要な情報として定めています。質問をされた場合は、「申し訳ありませんが、それは業務に関係あることでしょうか?」と、やんわりと断るのがよいでしょう。
| プライベートに関わること
「プライベートに関わること」とは、休日の過ごし方、よく行くお店、恋愛や結婚に関すること、家族構成、さらには愛読書や尊敬する人といった質問などです。
一見、愛読書や尊敬する人に関する質問は、プライベートなことではないように思えるかもしれません。しかし、これらの質問は、思想や信条に深く関わる可能性があり、場合によっては偏見や差別につながる可能性もあるでしょう。
プライベートに関する質問をされた場合は、「申し訳ありませんが、お答えできません」と、丁寧に断るようにしましょう。また、派遣会社の担当者に相談することも可能です。
| 宗教や政治に関連すること
宗教や政治に関連する質問は、業務遂行能力や適性とは関係ありません。それどころか、憲法で保障されている「思想・良心の自由」を侵害する可能性があるため、職場見学や顔合わせの場でこのような質問をされた場合は、答える必要はありません。
日本国憲法第十九条では、「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない」と明確に規定されています。信仰する宗教や応援する政治家、支持政党などは、業務に関係ありませんし、業務への支障をきたすこともありません。
派遣先の職場見学や顔合わせで質問する際の注意点
派遣先の職場見学や顔合わせで質問する際には、いくつか注意点があります。ここでは4つの注意点を紹介します。
| 事前に担当者と打合せする
面談の日程が決まったら、早めに担当者と連絡を取り、打ち合わせの時間を設けましょう。打ち合わせでは、訪問する企業の情報や業務内容、疑問点などを共有し、当日の流れや注意点を確認します。
特に重要なのは、派遣先企業の具体的な要望や、あなたに期待される役割について、担当者から詳しく聞き出すことです。例えば、「残業はほぼなし」と聞いていても、実際には月にどれくらいの残業が発生するのか、繁忙期はいつなのかなどを確認することで、より具体的なイメージを持てます。
| 嘘をつかない
仕事内容やスキルについての質問には、正直に答えましょう。採用後に「実はできない」ことが発覚すると、派遣先企業との信頼関係が崩れ、トラブルに発展する可能性があります。
正直に自分の状況や希望を伝えることで、企業側もあなたに合った仕事を紹介しやすくなります。また、業務と関係のない作業を求められた場合などは、無理に引き受けず、できないことは断り、派遣会社の担当者から伝えてもらうのも一つの方法です。
| してはいけない質問があることを把握しておく
インターネットで簡単に調べられるような基本的な情報に関する質問は控えるべきでしょう。「この人は事前に企業研究をしていない」「会社に興味がないのではないか」とマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。
また、条件や待遇面の質問は、派遣先企業と派遣会社の間ですでに決定している事項です。再度質問することで、「待遇面ばかり気にして、仕事内容に興味がないのではないか」と誤解される可能性もあります。
| 複数の質問を用意しておく
事前に質問を用意しておくことで、その場での緊張や焦りを軽減し、スムーズに質問できます。相手との会話が弾み、より深い情報を得られる可能性も高まります。
派遣先企業側から事前に業務内容や待遇について説明がある場合、あなたが用意していた質問と内容が重複してしまう可能性もあります。複数の質問を用意しておけば、このような事態を避けられます。
職場見学では質問にハキハキ答えよう
職場見学時は質問にハキハキ答えることが大切です。単に答えるだけでなく、気になる点や不安に思うことを積極的に質問しましょう。
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