お仕事
40代・50代で派遣事務はできる?仕事内容や採用されるコツを紹介
公開日:2024.09.28
更新日:2024.11.29
「40代や50代でも、派遣の仕事はできるのだろうか」
「事務職に就きたいと考えているのだけれど、どのような仕事なのだろうか」
40代・50代の中には、このような不安を抱えている方も少なくないでしょう。本記事では派遣の現状や事務の仕事内容、事務の仕事で求められる能力などを紹介します。
目次
- 40代・50代は派遣の事務職に就ける?現状を紹介
- 40代・50代の派遣におすすめ!事務の仕事とは
- 40代・50代が一般事務の派遣を始めるメリット
- 40代・50代が一般事務の派遣を始めるデメリット
- 40代・50代が一般事務の派遣で求められる能力
- 40代・50代が派遣の一般事務に採用されるポイント
- 40代・50代の派遣登録ならワポテ
40代・50代は派遣の事務職に就ける?現状を紹介
40代・50代でも派遣の事務職に就くことは可能です。ここでは厚生労働省のデータをもとに、40代・50代の現状を紹介します。
まず、厚生労働省の「派遣労働者調査」によると、年齢層は次のとおりです。
上記の調査は事務ではなく、派遣の仕事全般を対象にしたものです。ただ、事務職は年齢を求められる傾向が少ないため、40・50代でも仕事に就けるチャンスは十分にあります。
| 40代の現状
上記の画像でわかるとおり、派遣の割合が最も大きいのは40代です。したがって、40代の方でも派遣の仕事は十分に可能です。
ほかの派遣社員も同年代であることが多いため、職場環境にも馴染みやすいといえるでしょう。また、企業も40代の方に対しては「即戦力として仕事をしてもらえる」という認識を持っているため、採用されやすい傾向にあります。
【関連記事】
派遣の仕事は40代から働ける? 現状と仕事選びのコツ4選
| 50代の現状
上述したとおり、派遣は40〜44歳をピークに、徐々に割合が減少します。ただ、厚生労働省の調査によれば、派遣労働者の約14%が50代です。約7人に1人が50代であり、30代・40代に比べて若干劣るものの20代とほぼ同等であることから、けっして少なくはないといえるでしょう。
ただ、「50代以降」という大きなくくりで考えると、派遣社員の4人に1人が50代以降の方です。若い人と比べれば劣るものの、50代の方でも派遣社員として活躍できるチャンスは大いにあるといえるでしょう。
【関連記事】
派遣の仕事は50代でも可能?採用されるための5つのポイント
40代・50代の派遣におすすめ!事務の仕事とは
派遣にはさまざまな仕事があります。中でも、事務の仕事は40代・50代の方におすすめです。
ここでは事務の仕事内容と平均時給、おすすめな人の特徴を紹介します。
【関連記事】
派遣事務は未経験でも⼤丈夫︖仕事内容と働くメリットを解説
| 事務の仕事内容
「事務」と一括りにしても、種類はさまざまです。中でも「一般事務」は、未経験からでもチャレンジしやすい仕事内容です。
主な業務は次のとおりです。
・電話対応
・データ入力
・ファイリング など
このように、オフィスの円滑な運営を支えるための幅広いサポート業務を担当することが多いです。そのため、臨機応変な対応やコミュニケーション能力が求められます。
多くの企業では先輩社員が丁寧に指導してくれるため、未経験でも安心してスタートできるでしょう。
| 事務職の平均時給
事務職の平均時給は、地域や経験、スキルによって変動しますが、一般的には1,300円から1,700円程度が相場です。専門性の高い事務や語学スキルが必要な仕事では、さらに時給が高くなる可能性があります。
未経験から始めやすい一般事務の場合、平均時給は1,300円程度です。これは交通費を含まない金額ですが、正社員の事務職と比較すると、手取り額は同程度、あるいはそれ以上になるケースもあります。
派遣の具体的な平均年収は次の記事でも解説しています。
派遣の年収とは?男女別・年齢別・職種別などに分けて詳しく解説!
| 事務のお仕事がおすすめな人
一般事務の仕事は社内外とのコミュニケーション機会が多いため、人と話すのが好きで、コミュニケーション能力に自信のある方に適しています。
また、デスクワークだけでなく、庶務業務やオフィスサポートなどが必要な業務も含まれるため、細かいところに気を配れる几帳面な方も活躍できるでしょう。
40代・50代が事務の派遣を始めるメリット
「派遣の仕事に就きたい」と考えていても、実際にやってみて自分に合わなければ後悔してしまうことになるでしょう。
自分に合っているかどうか見極めるためには、メリットとデメリットを知っておくことが大切です。ここでは派遣を始めるメリットを3つ紹介します。
| 仕事内容や勤務時間の融通が利く
事務職はパートタイムや週3日勤務などの短時間労働の選択肢が多く、自分のライフスタイルに合わせて働ける環境が整っています。フルタイムで働くのが難しい場合でも、必要なスキルを活かしつつ、家庭や趣味とのバランスを取りながら仕事を続けられるのが魅力です。
また、事務派遣の仕事は残業が少なく、土日祝日が休みのものが多い傾向にあります。40代・50代の方にとって、体力的な負担を軽減できる働き方や、家族との時間を大切にできる環境を選びやすいのは大きなメリットと言えるでしょう。
| 未経験でも始めやすい
事務の派遣は、未経験からでも始めやすいのもメリットです。事務職の基本的な業務はパソコンでのデータ入力や書類作成、電話応対、ファイリングなど、特別な専門知識がなくても習得できるものが多く、40代・50代の方でも活躍しやすい業務内容です。
また、派遣会社によっては未経験者向けの事務研修やスキルアップのサポートを提供していることもあるため、初めてでも安心して仕事を始められるでしょう。
| 今までの経験を活かすことができる
未経験でも仕事をしやすい一方で、長年の社会人経験を通じて実務経験を積んでいる方は、これまで培ったスキルを活かして、高時給の案件を得られる可能性があります。
例えば、事務系ではWordやExcel、PowerPointなどのスキルはもちろん、営業や接客で培ったコミュニケーション能力、英語や中国語などの語学力も重宝されます。企画・マーケティング、人事・経理、広報などの実務経験があれば、選べる派遣先がさらに広がるでしょう。
40代・50代が一般事務の派遣を始めるデメリット
次に、派遣を始めるデメリットを2つ紹介します。派遣の仕事を検討する際には、ここで紹介するデメリットがあることも把握しておきましょう。
| 専門的なスキルが身に付きにくい
事務の派遣は幅広いサポート業務を担当するため、仕事に慣れやすい反面、専門的なスキルを身に付けにくいというデメリットがあります。電話対応やデータ入力、ファイリングなどの基本的な業務が中心となるため、経理や人事、ITスキルなど特定の専門分野の知識を深める機会が少ない傾向にあります。
40代・50代の方にとって、長期的なキャリアを考える際には、専門的なスキルの習得が重要です。しかし、事務ではスキルの幅を広げる機会が限られることから、キャリアアップや転職時にアピールできる強みを持ちにくくなる可能性があります。
| 責任感のある仕事を任されづらい
事務は資料作成やデータ入力、電話対応など、マニュアル化された業務を効率的にこなすことが求められます。そのため、管理職やゼネラリストのような、幅広い業務を統括したり、組織全体を俯瞰して戦略を立てたりするような責任ある仕事を任されるケースは少ないでしょう。
また、年齢を重ねた派遣社員に対しては、経験やスキルを活かせる業務よりも、比較的単純な事務作業を依頼されるケースが多く、キャリアアップやスキルアップの機会が限られてしまう可能性があります。チームリーディングや部下育成にやりがいを感じてきた方には、派遣社員の立場で自分の役割が少ないことに不満を感じることもあるでしょう。
40代・50代が一般事務の派遣で求められる能力
今まで説明してきたとおり、派遣の仕事にはさまざまなメリットとデメリットがあります。これらのメリットとデメリットを把握したうえで「派遣を検討したい」と考える場合、どのような能力が求められるのかを知っておくことが大切です。
ここでは40代・50代が一般事務の派遣で求められる能力を3つ紹介します。
| 円滑なコミュニケーション
事務はさまざまな年齢層や職種の社員と関わる機会が多いため、円滑なコミュニケーション能力が求められます。具体的には、相手の話を丁寧に聞き、質問や確認を的確に行う能力、自分の考えを分かりやすく伝える能力、相手との良好な関係を築くための配慮や気配りなどです。
40代・50代の派遣社員にとって、協調性は特に重要なポイントです。組織やチーム全体のことを考え、周囲と円滑にコミュニケーションを取れることが求められます。また、派遣先企業の職場環境に合わせて行動できる人材は、企業から信頼され、高い評価を得やすいでしょう。
面接の際には、若い世代の社員ともうまくやっていける柔軟性をアピールするために、過去の経験やエピソードを具体的に伝えると良いでしょう。例えば、過去の職場で年齢の異なる同僚と協力してプロジェクトを成功させた経験や、新しい技術やツールを積極的に学んで業務に取り入れた経験などを話すと効果的にアピールできます。
| 柔軟な適応能力
40代・50代の方が一般事務の派遣で働く際、柔軟な適応能力も非常に重要です。長年の経験を持つからこそ、過去のやり方に固執せず、新しい環境や変化に対応できる柔軟性が必要です。
例えば、派遣先の企業文化や業務フロー、使用するシステムなどにスムーズに適応する能力、臨機応変な対応能力、年下の社員や上司から指示を受ける状況にも柔軟に対応できる姿勢などが求められるでしょう。
| 謙虚さや素直さ
40代・50代の派遣社員には、謙虚さや素直さも大切です。年下の上司や同僚に対しても、職場では役職を尊重する姿勢が重要です。過去の経験や実績を過度にアピールしたり、自分のやり方を押し付けたりすることは避け、周囲の意見に耳を傾け、積極的に学ぶ姿勢を示しましょう。
「扱いづらい」「面倒な人」と思われると、契約更新に影響が出る可能性もあります。上司や同僚からのアドバイスや注意を素直に受け入れ、謙虚な姿勢で仕事に取り組むことを意識しましょう。
年下の社員や上司に対しては、特に敬意を持って接し、自身の経験を押し付けないように注意が必要です。謙虚で素直な姿勢で仕事に取り組むことで、周囲から良い印象を持たれ、スムーズに勤務できるようになります。
40代・50代が派遣の一般事務に採用されるポイント
<
すべての40代・50代が派遣に登録できるとは限りません。
ここでは採用確率を高めるために重要なポイントを3つ紹介します。
【関連記事】
【40代・50代・60代必見】中高年の仕事探しに必要なこと | 工場・製造業の仕事情報のコラム|ワポティ
| 希望条件を増やしすぎない
希望条件を多く設定しすぎると、企業側の選択肢が狭まり、採用に至らない可能性が高まります。特に、勤務地、勤務時間、給与などを複数の条件で厳しく設定すると、マッチする求人が見つかりにくくなるでしょう。
絶対に譲れない条件を1〜2つに絞り込み、それ以外の条件は柔軟にすることで、より多くの求人が紹介されやすくなります。
| 担当者と良好な関係を築く
安定して仕事をもらうためには、派遣会社に良い印象を与えておくことが大切です。派遣会社の担当営業は複数の派遣社員を管理しており、紹介する仕事数にバラつきが出ることがあります。担当者との良好な関係を築いておけば、自分に合った求人を紹介してもらえる可能性が高まります。
具体的には、担当者の話を丁寧に聞き、質問や相談を積極的に行うこと、自身の希望やスキルを明確に伝えること、連絡や返信を迅速に行うことなどが大切です。また、感謝の気持ちを伝える、礼儀正しい態度で接するなど、社会人としての基本的なマナーを守ることも重要です。
さらに、仕事に対する真面目な姿勢を示し、派遣先企業での勤務態度や実績を報告するなど、派遣会社から良い印象を持ってもらうよう心がけましょう。
| 自分の魅力やスキルをきちんと理解してもらう
40代・50代の中には、豊富な経験やスキルを持つ一方で、アピールが苦手な方もいるかもしれません。しかし、派遣会社で仕事を紹介してもらうには、担当者に自分の魅力やスキルをしっかりと理解してもらうことが大切です。
これまでの経歴やスキルは、誇張せずに正直に伝えましょう。そのうえで、資格や経験がどのように役立つかを強調することが重要です。
また、年下とのコミュニケーションや新しいことを学ぶ姿勢も重視されます。これまでの経験に加えて、柔軟な対応力や仕事への熱意をアピールすることも大切です。
【関連記事】
派遣社員の職務経歴書の書き方とは?例文を紹介!魅力的に見せるコツも
40代・50代の派遣登録ならワポティ
40代・50代でも派遣社員として事務職に就くことは可能であり、厚生労働省のデータでも一定の割合を占めています。事務職は未経験からでも始めやすく、安定した収入を得られる可能性があります。しかし、派遣社員は雇用期間が限定されているため、安定性を求める場合は注意が必要です。
40代・50代でも楽しく働ける一般事務の派遣を探したいなら、ワポティがおすすめです。専任のコーディネーターが、あなたに合った仕事選びを徹底的にサポートします。まずはお気軽にご相談ください。
ワポティの登録はこちら
あなたにピッタリなお仕事探しを応援します!