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40代のシングルマザーにとって派遣はアリ?メリット・デメリットを紹介
公開日:2025.03.26
更新日:2025.03.28
40代のシングルマザーにとって、仕事と子育ての両立は重要な要素と言えます。「派遣」は、柔軟な働き方が可能かつさまざまなサポートが受けられるなどのメリットがあり、シングルマザーの方におすすめです。
本記事では40代シングルマザーが派遣で働くメリット・デメリット、派遣以外の働き方と、仕事を探す際のポイント、派遣のおすすめ職種について紹介しています。「ずっとパートで大丈夫?」「派遣と正社員、どちらがおすすめ?」と悩んでいる方にも役立つ記事です。
目次
- 40代のシングルマザーにとって派遣はアリ?
- 40代のシングルマザーが派遣で働くメリット
- 40代のシングルマザーが派遣で働くデメリット
- 40代のシングルマザーが検討できる派遣以外の働き方
- 40代のシングルマザーが仕事を探す際のポイント
- 40代のシングルマザーにおすすめの派遣
- 40代シングルマザーの派遣ならワポティ
40代のシングルマザーにとって派遣はアリ?
40代のシングルマザーにとって、派遣という働き方は現実的な選択肢です。まずは派遣の基本情報や平均年収、労働市場における派遣社員の割合について詳しく説明します。
| 派遣とは
派遣労働とは、労働者が派遣会社と雇用契約を結び、派遣先企業で業務を行う働き方です。派遣社員は、雇用主である派遣会社から給与を受け取ります。福利厚生やスキルアップのための研修も派遣会社から提供されます。ただし、実際の業務指示を行うのは、派遣先企業です。
一般的に「派遣社員」と呼ばれる形態は「登録型派遣」を指し、派遣先企業が決まった時点で雇用契約が結ばれます。他に「常用型派遣」「紹介予定派遣」などの働き方があり、それぞれ雇用形態や期間の定めなどが異なります。
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| 派遣の平均年収
厚生労働省「令和3年度全国ひとり親世帯等調査」によると、母子家庭の平均年間就労収入は、正規雇用344万円、非正規雇用150万円です。正社員は一定の収入が見込める一方、子育てとの両立が難しく、あえて時間の融通が利く非正規雇用を選んでいるケースは少なくありません。
しかし、派遣社員の場合、自分のライフスタイルに合わせた勤務時間や残業なしなどを選択できるメリットがあります。また、派遣社員として働く40代女性の平均年収は300万円程度と、前述した非正規雇用の約2倍です。
派遣社員は、ライフスタイルに合わせた働き方と平均よりも高い収入を両立できる働き方と言えます。
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| 派遣の割合
日本の労働市場における派遣社員の割合は、全労働者の約2〜3%程度、シングルマザーの派遣社員の割合は2.4%です。日本のシングルマザーの就業率は86.3%と世界的に見ても、高い数字を誇ります。
しかし、働くシングルマザーの半数以上は、パート・アルバイト、派遣社員などの非正規雇用です。派遣社員は、派遣会社によるスキルアップ研修などのキャリア支援が充実しているものの、シングルマザーにとっては、派遣社員という選択肢がまだまだ身近でないことがわかります。
40代のシングルマザーが派遣で働くメリット
40代のシングルマザーは「一家の大黒柱」として働きつつ、子育てと仕事を両立する必要があります。ここでは、自分に合った働き方やサポート体制、将来の正社員登用チャンスなど、派遣で働くメリットについて具体的に解説します。
| 柔軟な働き方ができる
派遣の働き方は、自分や家族の状況に合わせて柔軟に調整できる点が魅力です。たとえば、子どもが小さいうちは時短勤務や週3日勤務を選び、子育てが落ち着いてきたらフルタイムに切り替えるといった働き方もできます。
また、派遣会社にあらかじめ相談しておくことで、シフトに融通が利く仕事や残業なしの勤務先も選択可能です。子どもの学校行事や急な体調不良などにも対応しやすく、プライベートと仕事を無理なく両立したい40代シングルマザーにとって、非常に心強い働き方と言えます。
| サポート体制が整っている
派遣社員は、派遣会社の担当者がしっかりサポート・フォローしてくれる点も大きなメリットです。希望の条件や働き方を伝えることで、自分に合った求人を紹介してもらえます。仕事が始まってからも、定期的に面談があり、職場の雰囲気や仕事の悩み、不安などが相談可能です。
契約内容や労働条件についての交渉、トラブル時の対応も派遣会社が行ってくれます。特に40代で初めて派遣にチャレンジするママにとって、困ったときに頼れる存在がいることは大きな安心材料と言えるでしょう。
| 経験や知識を活かせる
40代シングルマザーは、これまでの社会経験や子育て経験を通じてさまざまなスキルを得ていることでしょう。派遣社員の仕事は多岐にわたるため、経験を活かせる職場が見つかりやすい点もメリットです。
例えば、事務職経験者なら即戦力として採用されることも多く、効率よく働けます。オフィスワークの仕事は、土日祝日が休みのことも多く、育児との両立も可能です。また、子育ての知識を活かして、保育補助や教育関連の仕事などに挑戦しても良いでしょう。
| 幅広い職種・業種を経験できる
派遣は、正社員では入社が難しい大手企業や有名企業で働くチャンスが広がっていることも特徴です。募集職種や業種も幅広く、事務、軽作業、販売職など、自分の興味やライフスタイルに合わせた仕事を選べます。
「未経験歓迎」「資格不要」などの仕事も多いため、興味のある業界・職種へのチャレンジも可能です。短期間でさまざまな職場を経験することで視野が広がり、新しいスキルを身につけられます。将来を見越したスキルアップ、キャリアアップが実現できる働き方です。
| 正社員への登用チャンスがある
将来的に正社員での働き方を考えている場合は、早い段階で派遣会社の担当者に相談しておきましょう。登用実績のある企業や、正社員を積極的に採用している職場を紹介してもらえる可能性があります。派遣期間中の勤務態度やスキルが評価されれば、登用のチャンスが広がります。
派遣社員として働きながら、企業の雰囲気や業務内容、将来性などを確認してみましょう。あらかじめ自分に合った企業かどうかを見極めることで、正社員となった後のミスマッチが防げます。
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40代のシングルマザーが派遣で働くデメリット
派遣は柔軟に働ける反面、雇用の安定性やスキル面で不安を感じることもあります。とはいえ、どんな働き方にもメリット・デメリットはあるものです。ここでは、派遣のデメリットと、それを上手にカバーする方法についてご紹介します。
| 雇用が安定しない
派遣は基本的に契約期間が定められているため、契約終了とともに次の仕事を探す必要があります。しかし、40代シングルマザーは、生活費や子どもの教育費が必要です。安定した収入を求める方が多いことから、雇用の不安定さは大きな不安につながる可能性があります。
しかし、派遣会社によっては次の仕事の積極的な紹介や、契約延長の交渉を行ってくれるケースもあり、必ずしも契約終了になるとは限りません。サポート体制が充実した派遣会社を選び、長期的な視点で働ける環境を整えることが大切です。
| 特定のスキルや経験が身につきにくい
派遣期間や配属先によっては、専門的なスキルが身につきにくく、キャリアアップにつながりにくい可能性があります。派遣先ごとに業務内容が異なることから、浅く広いスキルにとどまってしまうといったケースも少なくありません。
ただ、派遣会社のなかには、独自のスキルアップ研修や資格取得支援制度を設けているため、積極的に活用すれば着実にスキルを伸ばすことが可能です。自分から意欲的に学ぶ姿勢を持ち、スキルアップを目指しましょう。
| 周囲との関係構築が難しい場合がある
派遣社員は、正社員や契約社員と比べて業務内容や責任の範囲が異なることから、職場によっては人間関係を築きにくいと感じることがあります。40代シングルマザーの場合、子育てや家庭の事情で飲み会や交流の機会に参加できず、孤立を感じるケースがあるかもしれません。
もっとも、自分から積極的に挨拶や相談を行うことで、良好な関係性を築くことは可能です。派遣会社の担当者に相談し、職場の人間関係のアドバイスを貰ったり、子育て中の人が多い職場を紹介してもらったりするのもひとつの方法です。
40代のシングルマザーが検討できる派遣以外の働き方
40代のシングルマザーは、子育てや生活スタイル、将来設計に合わせて、自分に合った働き方を選ぶことが重要です。ここでは、パート・正社員・フリーランスといった派遣以外の代表的な働き方について、それぞれの特徴や注意点を詳しく紹介します。
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| パート
パートは責任や業務範囲が比較的軽いことが多く、未経験の方やブランクがある方でも始めやすい働き方です。特にスーパーや飲食店、事務職など、自宅近くで仕事を見つけやすい点もメリットと言えます。派遣社員の「3年ルール」に縛られることもなく、長期的に同じ職場で働きたい人向きです。
ただし、給与は派遣に比べて低めで、昇給やキャリアアップの機会が少ない傾向があります。生活費や子どもの教育費を安定して確保したい場合は、事前に収入計画をしっかり立てておくことが大切です。
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| 正社員
正社員は、安定収入を得たいシングルマザーにとって大きなメリットがある働き方です。賞与や昇給、福利厚生の充実、キャリアアップの機会なども得られます。近年では、フレックスタイム制や時短勤務制度などを導入している企業も多く、シングルマザーにとって柔軟な働き方は大きな魅力と言えます。
一方、パートや派遣と比べて責任が重く、残業や急な業務対応が発生しやすい点は注意が必要です。また、正社員の求人は競争率が高く、想定通りに就職活動が進まないリスクもあります。
| フリーランス(在宅ワーク)
フリーランスとして在宅で働くスタイルは、通勤時間が発生しません。データ入力やデザイナーなど、スキルを活かして柔軟に働ける職種が多く、子育てや家事の合間に自分のペースで仕事ができる点も魅力です。
ただし、収入は案件ごとに異なるため、安定しづらい点はデメリットと言えます。スケジュール管理や営業力など、実務以外の能力も求められます。確定申告や社会保険の手続きを自分で行う必要があるため、自己管理力も必要です。
40代のシングルマザーが仕事を探す際のポイント
40代のシングルマザーが仕事を探す際は、家庭の状況や将来設計を踏まえた慎重な判断が求められます。特に、収入の安定性や職場環境、子どもとの生活を優先できる働き方を選ぶことが大切です。ここでは、仕事選びで特に意識したいポイントを詳しく解説します。
| 生活費を計算し不足が出ないような会社を選ぶ
子どもの成長とともに、食費や教育費、習い事などの支出は年々増加します。安定した収入を確保できる仕事選びが必要です。まずは、毎月の固定費や生活費を具体的に洗い出し、自分が必要とする最低限の収入額を明確にしましょう。
求人情報を見る際には給与や手当、賞与の有無をしっかり確認し、長期的に無理なく生活できるかを判断することが大切です。昇給制度や残業手当、交通費の支給など、細かい条件まで確認しておくと安心です。
| 子どもをすぐ迎えに行ける距離である
職場と自宅・保育園や学校との距離の近さも重要なポイントです。子どもの急な発熱、学校からの呼び出しなどの際に備え、できるだけすぐに駆けつけられる距離の勤務先を選びましょう。
子どもの安全、安心を確保できることに加え、ママ自身も安心です。また、通勤時間が短いことで、朝夕の準備や家事の時間に余裕が生まれ、心にもゆとりが持てます。家族との時間を大切にしたいなら、勤務地の距離も必ずチェックしましょう。
| シングルマザーに理解がある職場である
安心して働き続けるためには、シングルマザーの事情を理解し、配慮してくれる職場環境が重要です。子育てに理解がある職場の場合、突発的なお休みや早退にも柔軟に対応してくれるケースが多く、心理的な負担が減ると言えます。
面接時や職場見学の際には、職場の雰囲気やサポート体制について確認しておくのがおすすめです。福利厚生制度や子育て支援制度、時短勤務制度などが整っているかどうかもチェックしておきましょう。
40代のシングルマザーにおすすめの仕事
40代のシングルマザーが無理なく働くためには、自分の生活スタイルや家庭環境に合った仕事選びが大切です。派遣は、職種や働き方を柔軟に選べるため、家庭と仕事の両立を目指しやすい特徴があります。ここでは特におすすめの派遣職種を紹介します。
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| 事務職:時間の融通が利きやすい
事務職は、残業が少なく、勤務時間の調整がしやすいことが多く、シングルマザーにとって働きやすい職種です。急な用事にも対応しやすく、スケジュール調整がしやすいメリットがあります。
一般事務の場合、特別な資格が不要で未経験からでも挑戦しやすい点も魅力です。求人数が豊富なため、自分に合った条件の職場も探しやすいでしょう。
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| コールセンター:未経験でも始めやすい
コールセンターの仕事は、電話対応がメインのため、特別な資格や経験がなくてもスタートしやすい点が特徴です。勤務先によってはシフト制を導入しており、午前のみや夕方までなど働き方を選びやすい点もメリットです。残業なしの職場も多く、家庭と仕事を両立しやすいでしょう。
人と話すことが好きな人には向いていますが、クレーム対応などストレスを感じやすいシーンもあり、自分の性格や適性を考慮して選ぶことをおすすめします。
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| 軽作業:体力的負担が少ない
ピッキングや梱包、検品などの軽作業は、難しいスキルを必要とせず、未経験でも始めやすい仕事です。単純作業が多く、体力的な負担も少ないため、体を動かすことが好きな方や、集中してコツコツと作業するのが得意な方におすすめです。
時間帯や勤務日数が選べる案件も多く、自分のペースで働けるでしょう。細かい作業が好きな方、黙々と作業したい方にはぴったりの職種と言えます。
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| 保育士:資格や経験を活かせる
保育士の資格や子育て経験を活かしたい方におすすめなのが、保育士派遣の仕事です。子どもたちの身の回りの世話や遊びのサポートだけでなく、成長を見守り、心のケアまで担うやりがいのある職種と言えます。
保育園や幼稚園など自分の子育て経験が直接役立つ職場が多いのもポイントです。派遣の場合、最初は短時間、自分の子どもが成長したらフルタイムなど、働き方の融通も利かせやすいでしょう。子どもが好きな方や、育児経験を活かして社会復帰したい方におすすめの仕事です。
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40代シングルマザーの派遣ならワポティ
40代のシングルマザーにとって、仕事選びは生活の安定と子どもの成長を支える大切な要素です。派遣は、柔軟なシフト調整や職種の選択肢が多く、家庭と仕事の両立がしやすいなど魅力のある働き方です。事務職やコールセンター、軽作業など、経験やスキルに応じて自分に合った仕事を見つけやすいなどのメリットもあります。
ワポティでは、シングルマザーの方も安心して働ける案件を多数ご用意しています。充実したサポート体制で自分の希望に合った働き方を見つけたい方は、お気軽にご相談ください。
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